ありたどり

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お知らせ

全国食鳥新聞にて弊社の特集が組まれました。

2019年1月1日付の全国食鳥新聞(株式会社全国食鳥新聞社発行)新春特集号に弊社が掲載されました。

以下は全国食鳥新聞に掲載された内容です。

(株式会社全国食鳥新聞社様より許可を頂いて掲載しています。)

 

「毎日買えるおいしい鶏を」

 価値重視の商流目指す ありた(佐賀)

 

 ありた(株)(佐賀県西松浦郡有田町)は、佐賀県で銘柄鶏「ありたどり」を生産・加工・販売を行っている。10店舗を展開する直営店「から揚げドンドン」は、日本唐揚協会の主催する「からあげグラツプリ(R)」の「西日本味バラエティー部門」で2017年、18年の2年連続で最高金賞に輝いた。「幸せ製造業」を掲げ、健康でおいしい鶏を作ることを目指す同社の池田憲正社長に話を聞いた。

 

-会社概要について。

 創業者の池田洋一が1962年に採卵鶏の飼養と飼料販売から創業し、ブロイラー生産に転換した。76年に食鳥処理場を建設し、(有)有田食鳥を設立。93年に一般公募により命名した銘柄鶏「ありたどり」の出荷を開始した。96年には直営惣菜店「から揚げドンドン」(現在の有田本店)をオープンした。生産は有田食鳥生産組合が担っており、佐賀県に8農場、長崎県に8農場の計16農場がある。年4・5回出荷で、年間生産羽数は400万羽。処理場稼働日数は261日で、1日当たり1万5300羽.を処理している。

 

食のプロが選ぶ.料理王国100選に

-ありたどりについて。

 ブロイラー産業の発展とともに、南九州に大規模な産地ができるなかで、どうすれば生き残っていけるかと考えたとき、「おいしいものを一般の家庭で毎日買える価格帯で提供しよう」という方針のもと、ありたどりを開発した。

 ありたどりの飼料は90%以上植物原料で、ケルプ(ミネラル類を豊富に含んでいるコンブ科に属する海藻類)を混合した乳酸発酵飼料を給与している。乳酸発酵飼料を与えることで鶏の健康状態が良くなり、鶏ふんの匂いが軽減し、肉も美味しくなると考えている。

 2000年から生産を開始した熟成むね肉は解体前のカブト(もも肉を取っだ後の中抜き)を0℃~2℃の庫内で約6時間熟成させ、旨味を閉じ込めている。骨付きのまま熟成させることで、一般のむね肉に此べ、パサつきがなく、肉がジューシーになる。このたび、食のプロが選ぶ「料理王国100選2019」にも選出されるなど、高く評価をいただいている。

 

-直営店「から揚げドンドン」を作ったきっかけは?

 以前から社員向けに当日処理した鶏肉を販売しており、新鮮な鶏肉を使って家庭で調理するから揚げがおいしいと評判だった。そこで「お客様にも新鮮な鶏肉を使ったから揚げを、ぜひ食べてもらいたい」、「ありたどりのおいしさをもっと伝えたい」という思いから、直営店「から揚げドンドン」をオープンさせた。

 初めは認知度も低く、なかなかお客様が増えなかったが、3年ほど経った頃からメディアで取り上げられ、徐々に知られていった。さらにお客様が親戚や知り合いに紹介し、ロコミでも広めていだだいた。

 06年には「ゆめタウン佐賀」にも出店させていただいた。現在は佐賀県内に6店、福岡県に2店、長崎県に1店、東京都に1店の計10店舗を直営で運営している。キッチンカー「ドンドン号」でも県内外のイベントや商業施設などに月に5~10回ほど出向き、から揚げを提供している。

 本店のお客様は、平日は地元の方を中心に、土日には福岡、長崎を中心に他県の方が多い。家族や友人が集まるクリスマスから年末年始には、骨付きもも肉が毎年、非常によく出ており、1人10~15本ほど購入される方もある。

 佐賀県フェアなどの催事で東京の百貨店に出展することもあり、ありたどりを知っていただき、お客様の声を直接聞ける機会が増えてきた。

 スーパーに並べてもらうだけでは、銘柄鶏のおいしさは、なかなか伝わりにくいところがある。「ありたどり」の看板を掲げてから揚げを販売することで、肉のおいしさを知ってもらいたい。

 こうした取り組みの結果、お客様から選んでいただけるようになってきた。関東や関西にも、荷受を通して、ありたどりを指定して置いていただけるスーパーがあり、しっかりと価値を評価してもらえる流通ができてきたと思う。

 現在の販売エリアは九州地区が約半数、広島、関西、関東などが約半数。九州地区では佐賀、長崎、福岡が約9割。

 ありたどりは、もともと販売先の精肉店を応援したいという思いで作った銘柄鶏。今後もひとつのエリアに大量に供給するのではなく、価値を認めていただいた上で、継続的な取引ができるよう、販売先を開拓していきたい。

 

から揚げ店をリニューアル

 生鮮や加工品販売にも挑戦

 

 開店から22年を迎えた直営店「から揚げドンドン」を今年2月にリニューアルオープンした。からあげの販売スペースはより広くなり、生鮮肉コーナーや冷凍加工品コーナーを新設。朝引きのありたどりの味を知ってもらおうと、生鮮の提供も始めた。

 店舗に入ると右側には、から揚げや焼きとり、チキンカツなど20種類以上の総菜が並ぶ。からあげは、定番の「ほねなし」(もも肉)のほか、皮、手羽もと、手羽さき、むね、チキンバー(手羽なか)、「山賊もも」(骨付きもも)、ヤゲン、膝なんこつ、砂ずり、きもなど。

 冷凍加工品では人気のほねなしから揚げなどを揃えた。

 生鮮肉は、当日に処理した朝引きのありたどりが並ぶ。熟成むね肉、もも肉など7品目のほか、ヤゲン、ひざ軟骨、店舗で刺した生串などを販売している。バックヤードでは生串の串刺し作業なども行い、販売先に向けて出荷している。

 

香港への輸出開始

 発酵飼料の生産にも着手

 

-香港への輸出は。

 約5年前に香港経済同友会が九州を訪れた際、有田町にも20人ほど来訪し、当社のからあげを試食していただいたことが輸出のきっかけ。当時は工場がまだ輸出認可を受けていなかったが、おいしいと評価をされ、取引をご希望いただいた。

 17年に輸出認可を取得し、実際の取引につながった。18年8月に開催された香港FOOD EXPO2018では、香港のディストリビュー.ターである「味の珍味」社を通して、冷凍からあげや精肉(冷凍)を出展し、一般般の方にも購入していただいた。

 現在は冷凍で正肉や手羽もとの300gパックを定期的に輸出し、香港の日系スーパーなどで販売されている。国内人口は減少しており、今後も香港での販路拡大にカを入れていきたい。

-人手不足について。

 処理羽数の拡大にあわせて、16年にイールダスを導入するなど、工場内の機械化を進めてきたが、人手不足はまだまだ深刻だ。

 新卒を含めた採用活動にも力を入れ、近年は、イメージ戦略にも注力してきた。ありたどりのマークを18年春に発表し、HPをリニューアルした。ブログやフェイスブックを活用し、展示会やイベントに出展した際の模様や、社内イベント、会社の活動などを積極的,に発信している。「からあげクランプリ」での2年連続最高金賞の受賞も、会社のイメージアップに貢献している。

 生産農家にも高齢化の問題はあるが、意欲のある若手後継者が育ってきた。そうした農場のひとつである、(株)中島鶏園太良農場が18年3月に農場HACCP認証を、国内の肉用鶏では3番目に取得した。今後、生産組合の勉強会などで経験を共有してもらい、全体の意識向上につなげたい。

 

-今後の取り組みは。

 18年に「ありたバイオテック(株)」設立し、みずから乳酸発酵飼料の製造を開始した。鶏の腸内環境を改善することにより、抗菌剤の使用量削減にも取り組んでいる。無薬飼料にしたとしても、もし病気が発生して治療用の抗菌剤が増えてしまったら意味がない。安全でおいしい健康な鶏を自分たちの手で育て、消費者の方にとって、本当に良い方法とは何かを追求していきたい。鶏の健康改善が肉の昧にどう影響するのかについても、大学などの研究機関と共同で実証データの取得に挑戦している。(文責・編集部)

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